■ 自主企画・アルテピアッツァ美唄「レゾナンス・共振」を終えて2010.9.29

アルテピアッツァ美唄での自主企画「レゾナンス・共振」が無事終了しました。



静寂のなか、音になるかならないか、くらいのかすかな音から始まり、


ポーン、ポーンと最初の波紋音の音が鳴る。


高い丸天井に音はとてもよく響き、飛んでゆく。


安田侃の彫刻の庭に遊ぶ少女、という私のイメージどおり、竹内実花さんがニンフのように踊る。



窓から差し込む風、木々のざわめきの音、


自然の出す音にうっとりし、演奏する手を少し休め・・・また演奏を始める


暗闇からすこしずつ明かりが増し、また暗闇に返ってゆく


最後の音はかすかな音・・そして静寂・・・・。


自然以外の音が一切ない、アルテピアッツァ美唄という特別な場


あの場でなければできない、とても贅沢な 一夜限りの公演ができました。


演奏中は至福のときでした。


この記憶は永遠に私の中に残ることでしょう


みなさま応援有難うございました。



             *****

当日一体お客様はきてくださるのだろうか〜と不安な気分の中、
構想を語っただけで、真っ先に予約してくださった東京の方たちがいました。

私の若いおっかけ君も彼女と来てくれました。
モダンダンスの先生も間際のご案内にもかかわらず、友人の方とかけつけてくださいました。東京からの9名、この方たちによって大いに勇気づけられました。

また京都から、楽屋見舞いを送ってくださった老舗和菓子社長さん。
宮城県から会場宛に熱烈なる激励の手紙をくださった舞踏のオヤマ・トキコさん。
その情熱的な筆遣いからどれだけ励まされただろうか。

そのほか、当日受付などのスタッフをしてくださった方々。
多くの方々に影で支えていただきました。

おかげさまで、公演のほうは好評で、いろいろな方からよかった、といっていただきました。

なかでも、毎日アルテで働いていて、さまざまなコンサートを見慣れているアルテのスタッフの、伊藤さんたちから、とっても素敵な公演だった、といわれたのは本当に嬉しかった。

そのひとことで、あ〜苦労してやってよかったな〜とおもったのでした。


最後に、これだけの環境を守っているアルテピアッツァ美唄のスタッフの皆様に感謝したいと思います。

芝生の手入れ、野外作品の小石の手入れ(小石を手で洗っているという話を聴いたときには、そのエネルギーに感動しました)・・・われわれは、外から見て、素敵だな〜と無責任に感動するだけですが、その裏にどれだけの手間がかかっているか、ということを想像すると、大変なものがあります。

アルテピアッツァ美唄・・・そこには、われわれがなくしてしまった大事なものがあります。



まだ行ったことがない人は是非、体感してみてください。

アルテピアッツァ美唄のHPはこちらです。
http://www.kan-yasuda.co.jp/arte.html








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