■ 07/9/28大阪ライブ その1  カフェ楽「幻奏夜会」2008.1.21

大阪で3回のライブをして来ました。

まず、初日は、谷町6丁目の古民家・連の中にあるカフェ「楽」です。

楽のある連というところは、古民家の中に、色々な店が蜂の巣のように、密集しているおもしろい場所です。そのなかで楽は、ちょっとバリ島をおもわせるアジアンテイストな、まったりした風が吹いているような店です。

6時からリハーサルということで、テーブルを片付け、さっきまでカフェだった空間が、ライブハウスに早代わり。
楽器をセットし、サウンドチエックしていると、そこへ、ギターとスピーカやら、イフェクターやら一式を持参してきたT君がやってきた。
今日は、1部が私のソロで、2部はお客さんとのセッションという構成にしたので、T君にもちょっとやってみましょうか、と声をかけてあったのだ。

少々セッションするが、やはり波紋音は、かなり個性的な楽器なので
なかなか難しい。結局、今回はやめましょう、ということになった。
T君、遠くから重い機材もってきてくれたのにごめんなさい。

とかなんとかしているうちに、本番の時間が迫ってくる。

今日は演出として、和紙の灯りの作家・松本アキムさんの作品が設置し
てある。灯りと波紋音とは相性がよく、いままでも、色々な作家さんの灯りと共演した。

アキムさんの灯りをぼーと眺めているうちに、いきなり外で音を出してみたくなり、出だしはベランダから、ということにした。

灯りのおかげでタイトル通りの「幻奏夜会」というかんじになったとおもう。お客さんもせまい会場だったので、とても興味しんしんという表情がよくわかった。
2部のセッションも、積極的にみなさん演奏してくれて、なかなかおもしろかった。

途中、店長の武司君もディジりドゥを出して吹きだしたりして、いきなりセッションがはじまったり、こういうラフな会もおもしろい。

楽は、大阪のミュージシャン・マルコさんから紹介されたのだが、そのご紆余曲折あり、2年ほどかかってやっと実現したライブなので、無事終了し、お客さんも大変喜んでくれて、ほっとしました。

マルコさん色々と有難うございました。

こちらが、灯りの作品で協力してくださった松本アキムさんのHPです。
http://www.kawachi.zaq.ne.jp/studio-akim/

***************************************

2007/10/3MIXI日記より

楽を紹介してくださった、マルコさんがHPにこのライブの感想を書いてくださいました。興味深い分析がありましたので、ご紹介させていただきます。

**************************************

僕が勝手に東京の姉貴分と呼ばせていただいている、
永田さんと会うのは4ヶ月振り・・・。
楽では初めてのライブだったとは思えないのには訳がある。

三年前に、『楽はいいところですよ』と永田さんをお連れして、
それから来阪される度に、何度か楽でお茶をご一緒し、
その後、若松では一度、ライブをしていただいたのだが、
念願かなって、やっと楽でのライブが昨夜だったのだ。

波紋音・・・。

波紋音を叩く人は日本に数名いるだろうし、
個人的にお持ちの方もいる。

しかし、永田さんは波紋音をよく知り尽くしていると思う。
ひとつひとつの個性、どうタッチすればいいかとか・・・。
学校で云えば、ひとつのクラスに色んな子供達がいて、
ひとつのクラスが成り得るのと同じ。
ただ、永田さんは自分のクラスを編成し、子供達と奏でるって感じ。

永田さんの演奏を聴いて“癒された”と思う方がいるのは勝手だ。
また、トランス状態に陥ったとしても・・・。
しかし、演奏にはちゃんとした音楽構成がなされていて、
言葉なき詩がある。

一部は45分の演奏、
二部は楽の店主、桜井氏のディジュリドウとのセッション、

また、お客さんに波紋音を叩かせてセッションしたり、
トークや質問コーナーとひとつのステージを飽きの来ないように演出されていた。

まあ、永田さんの音楽に対する姿勢、ステージング、
おっしゃる事のひとつひとつが全くその通りだと頷いてしまう。
僕はいつも永田さんから、
音楽をやるものとしての心を何気ない会話の中から教わっているような気がする。

**************************************

マルコさん、自分では気がつかないようなことを、色々書いてくださってありがとうございました。


永田砂知子へのお問い合わせ・ご感想はこちらまで


CGI-design