1/27に新横浜のスペース・オルタの企画で書とコラボをした。 当日のコラボについて、簡単に報告してみたい。
コラボのテーマは当日の書の文字だけ、あとは一切打ち合わせ無し、ということで、書と音(尺八・波紋音)とのコラボレーションは始まった。
最初の文字は「落花流水」
これは、とっても楽だった、というのは、波紋音はもともと音が水ぽいので、水関連は表現しやすい。ひたすら水のイメージで演奏する。 相方の尺八は風のイメージのようだった。
うちへ帰ってから、「落花流水」で調べてみたら、下記のような記述が出てきた。
1 散る花と流れる水。2 《花が流水に散れば、水もこれを受け入れ花を浮かせて流れてゆく意》男に女を慕う心があれば、女もまた情が生じて男を受け入れるということ
え〜、水と花だけの解釈で演奏してしまった。 これが展開して、女性が、男性の気持ちに沿う、という意味がある、ということを知っていたら、ちょっと演奏しずらかったな〜とおもった次第。
次は「天・地・人」 これは、スケールが大きい、とおもったので、ひたすらイメージを大きく持って、エネルギーを送ることに集中する。
前日クレズマバンドで、元気に演奏した余韻のせいか、結構エネルギッシュに演奏できたようだ。相手の尺八奏者が、気のせいか、ちょっと疲れてきたように感じたので、そろそろかな、というところでカットアウトで終了。
演奏に集中していたので、書のパフォーマンスは見れなかったが、写真を見るとかなり迫力がある。それもそのはず、持つだけでも重く太い筆で書いているので、体全体を使わないとパフォーマンスできない。
筆あとも勢いが感じられて美しい。
前からおもっていたのだが、筆運びというのは、演奏によく似ている。 重さをかける、抜くところ、はねる、止める・・・。
* * * *
そういえば、来月、徳島でも墨のパフォーマンスとコラボする。
先月のオルタの書は、前衛書道の方だが、徳島の書の人は、和紙作家という美術家だ。
同じ墨という素材を使ってどのようにちがうものになるのか、興味深いところだ。
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