■ 08/1/27 書とコラボレーション2009.1.7

1/27に新横浜のスペース・オルタの企画で書とコラボをした。
当日のコラボについて、簡単に報告してみたい。


コラボのテーマは当日の書の文字だけ、あとは一切打ち合わせ無し、ということで、書と音(尺八・波紋音)とのコラボレーションは始まった。

最初の文字は「落花流水」

これは、とっても楽だった、というのは、波紋音はもともと音が水ぽいので、水関連は表現しやすい。ひたすら水のイメージで演奏する。
相方の尺八は風のイメージのようだった。


うちへ帰ってから、「落花流水」で調べてみたら、下記のような記述が出てきた。

1 散る花と流れる水。2 《花が流水に散れば、水もこれを受け入れ花を浮かせて流れてゆく意》男に女を慕う心があれば、女もまた情が生じて男を受け入れるということ

え〜、水と花だけの解釈で演奏してしまった。
これが展開して、女性が、男性の気持ちに沿う、という意味がある、ということを知っていたら、ちょっと演奏しずらかったな〜とおもった次第。



次は「天・地・人」
これは、スケールが大きい、とおもったので、ひたすらイメージを大きく持って、エネルギーを送ることに集中する。

前日クレズマバンドで、元気に演奏した余韻のせいか、結構エネルギッシュに演奏できたようだ。相手の尺八奏者が、気のせいか、ちょっと疲れてきたように感じたので、そろそろかな、というところでカットアウトで終了。

演奏に集中していたので、書のパフォーマンスは見れなかったが、写真を見るとかなり迫力がある。それもそのはず、持つだけでも重く太い筆で書いているので、体全体を使わないとパフォーマンスできない。

筆あとも勢いが感じられて美しい。

前からおもっていたのだが、筆運びというのは、演奏によく似ている。
重さをかける、抜くところ、はねる、止める・・・。

              * * * *


そういえば、来月、徳島でも墨のパフォーマンスとコラボする。

先月のオルタの書は、前衛書道の方だが、徳島の書の人は、和紙作家という美術家だ。

同じ墨という素材を使ってどのようにちがうものになるのか、興味深いところだ。




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