■ 08/4/25 ACkid2008            映像・身体・音のコラボ2009.1.12

キッド・アイラック・アート・ホールでのコラボは大変大勢のお客様にいらしていただき、無事終了しました。


当日の舞台上には、映像を写すたくさんのスクリーンが天上よりつるされ、そこに数色の色のついた照明があたることにより、それだけですでに舞台空間になっていた。そこに、水の入った、透明のボールがつるされ、上から点滴で水がポツンポツンと落ちてくる装置があった。

水の入ったボールに照明が当たると、床には、数個の小さな池が出現。上から水が落ちてくるので、当然そこには波紋が。

ゆらゆら動く波紋を見ながら、波紋音を演奏すると、まるでその池から音がでているようで、ぴったり合いすぎ、の感もした。

ヒグマさんの映像は、冬景色からはじまったので、冬のイメージでなおかつ、水滴の音も期待しつつ、ポツリポツリと始めた。そのあと身体の人が水にからむところは、ゆらゆらする水のイメージで演奏。
映像がモンドリアン風になってきたので、現代的なイメージで、ミュート音で、シンプルに、リズムを刻んだり、淵をバチでたたいて金属音をだしたり、波紋音同士をぶつけて、ガーンという音を出したり。こういう奏法は、波紋音コンサートではけっしてやらないのだが、映像から誘発されるイメージや、こういうコラボレーションのときには、やっても違和感がないので、やってみた。波紋音ファンの方は波紋音をぶつけたりしたので、きっとびっくりしたことでしょう。ぶつけた音はとても現代的でいいサウンドでした。

最後はひたすら大きい波紋音の響きを空間に充満させるイメージで、音を響かせることだけ考え演奏した。キッドはとても響きのいい会場だったので、楽に響かせることができ、会場の隅々まで音が響いているかんじがして気持ちよかった。

身体の千葉瑠衣子さんは若くてまだ経験がない人なので、大丈夫かな?とちょっと心配したが、リハーサルをするたびによくなり、健闘していたと思う。なにより、こういう企画に積極的に参加する、という度胸がなかなか。

偶然だが、千葉さんのダンスの先生・森谷紀久子さんは、私のCDを使って、北トピアで公演をしてくれた人でそのときの公演に千葉さんも出演していたらしい。大学(宮城教育大学)の先生、里美まり子さんも、かつて波紋音で共演したことがある人だ。なにかと波紋音に縁のある人だったのかもしれない。

というわけで、映像・音・身体のコラボは無事終了しました。

出演者は 映像・ヒグマ春夫 身体・千葉瑠衣子  音・永田砂知子
でした!

たくさんの方にご来場いただき、ありがとうございました!


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