■ 08/8/31越後妻有・大地の祭 浄瑠璃公演「儀明遥想」2009.1.14

越後妻有・大地の祭り・「儀明遥想」浄瑠璃公演へ、行って参りました。
http://www.echigo-tsumari.jp/news/000094.html

越後妻有には、トリエンナーレのほうで、陶芸家・渡辺泰幸さんの「土の音」のワークショップやパフォーマンスで03・06と行った経験があります。

今回は、笛の横田年昭さんに誘っていただき、吉田勘録さんの人形浄瑠璃と共演という初めての体験ができるので、大変楽しみにしていました。

まつだいに行くには、東京→越後湯沢→十日町→まつだい、と、いくつも乗り換えなければいけません。 このまつだい、に農舞台があります。(能舞台の変換ミスではなく、農の字なのです)

今回の儀明劇場は、ここから更に奥地へ行くようです。
2003年妻有アートトリエンナーレ参加作家さん、中瀬康志さんが古民家を改修し制作された作品です。

先日に現地入りし、さっそく現場へ入ると、自然以外は何もないところに舞台はあった。中央にまっすぐと伸びた舞台は、一番先には何もなく、そのまま落ちてしまったら・・と心配になるようなステージでした。

そこへ楽器のセットをする。
今回は、ラテン・パーカッション界の大御所・納見義徳さんも出演されるので、一緒に並んでセットする。納見さんはお名前はもちろん存じ上げているが、今回が初共演だ。


簡単な台本をいただき、段取りあわせをして、リハーサルは終わり。
人形が少女、娘、大人の女性と、だんだん成長するにつれ、音も変えていくことにする。リハーサルがちょっとだったので、少々心配になるが、笛の横田さんは、ドラマの音楽なども作曲され、大ベテランなので、ついていけばいいや、とおもうことにし、その日のリハーサルは終了した。私も動きを見て音をつけるのにはなれているので、ダンスの音と同じようにすれば大丈夫だろうと思い、心配しないことに。

音楽だけのところもあるのだが、大ベテランのお二人に、大丈夫、大丈夫、といわれて何もいえなくなり、私も即興のセッションにはなれているので、なんとかなるだろう、と腹をくくり、その日は、宿舎に帰る。


翌日、晴天になったのはいいが、かなり暑い。

こんな奥地にお客さんはくるだろうか、と心配になるが、開演前1時間くらい前より
だんだん人が集まってくる。どんどん人が来て、会場は一杯で入りきれなくなり、外にもお客さんがいる状態。


神楽の演奏から、始まった、「儀明遥想」公演は、吉田勘録さんのサービス精神に富んだ人形浄瑠璃のワークショップもあり、我々の音楽だけのコーナーもあり、そして、最後のステージで、人形浄瑠璃と私たち楽士の共演があり、蛇が暴れたりするシーンもあり、楽しい公演となって無事終了した。


私も共演しつつ、うしろから、人形を操るところを観察できて、なんて贅沢で楽しい仕事なんだろう、とおもいつつ、演奏させていただいた。

3人の人間で、一体の人形を動かす、ということの難しさ・・・トップの人は、左手の人や、足の人に合図をおくりつつ、人形を動かさなければ、いけない、この大変さを今回の共演で少しだけわかったような気がしました。

また機会があったら、今度は正面から人形浄瑠璃を鑑賞してみたいな、とおもったものです。

というわけで、なかなか興味深い体験をさせていただきました。

こちらが、吉田勘録さんのHPです。
http://www.katch.ne.jp/~kenyumekayo/index.html

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なお、越後妻有トリエンナーレは、地元の方たちの協力無しには、成立しないのだが、今回も、音響・照明を始め、食事のしたく、など、みな地元の方々にやっていただきました。

みなさん大変お世話になりまして、ありがとうございました!
食事もとっても美味しかったです。














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