最後にコンサートです。 まず波紋音の独奏。 次にセンタースタッフの椎さんとの共演では椎さんの「ただようようなエレキギター」に対して空き缶とコイルの楽器、ドラをスーパーボールでこする、など完全に抽象的なアンビエントな音楽。 椎さんがピアノ弦に絹糸をつけてこする音にたいして、私が弦の内部奏法や鍵盤をつかってのセッション、をしました。 椎さんとは少しだけリハーサルしましたが、ほとんどぶっつけで、人の音をよく聴いてくれる人なので大変やりやすかったです。 このほかセンターのゴミ箱とポーランドで買ったクサリでもパフォーマンスしました。 こういうモノでのパフォーマンスは海外のアートフェスティバルでよくやりますが、日本ではあまりやりません。なんか空気がちがうので、少し恥ずかしい気分になってしまうのです。
というわけで濃い3日間でした。 ここだけでは書ききれないので、機会がありましたら、報告書にまとめたいとおもいす。 ワークショップおわったあとも、いろいろと交流して、青森のいろいろなひとたちと 出会いがあり楽しく刺激的な日々でした。 青森市民の方たちがとても喜こんでくれ、私だけでなくセンターとしても意味ある企画だったとおもいます。
こういうことがきかっけで、市民と公共施設との交流ができ、施設が自分たちのものなんだという実感までいけば、とてもいい関係になることとおもいます。参加者のなかには、 センターが遠い存在で、敷居がたかかった、という声もありましたが今回のワークショップで、その壁が取り払われたようです。
ご存知のかたもいらっしゃるでしょうが、センターの建物は安藤忠雄設計の堂々とし建物だし、レジデンスも海外からアーチストを呼んだり、ということで、一般の人になじみにくいところがあるのかもしれません。 今回のようなことがきっかけで、センターに親しみをかんじてもらえれば、そういう意味でも意味あることではないでしょうか。
これからも国際芸術センター青森の企画にエールをおくりたいとおもいます。
06/2/2 永田砂知子
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