■ 08/9/26 マンダラに囲まれたペマ・ライブ2009.1.19

渋谷・神山町pemaでのライブは、マンダラに囲まれてのライブとなった。

pemaのオーナーはネパールのマンダラや石仏なとをコレクションしていて、部屋のあちこちに何気なく置いてある。

会場セッティングするときに、さて、今日の波紋音の上にはどのマンダラにしましょうか、と言ってくださり、いくつか持ってきていただいたのだが、千手観音を見たときに、これだ!と思い、飾っていただいた。
以前、人から私が波紋音演奏しているところが千手観音の手みたい、といわれたこともあり、これにしていただいた。よ〜く見ると、それぞれの手の中に目が書いてある。


会場セットのときに、よく書や絵など飾っていただくことも多いのだが、背景に何を置くか、は、結構難しい。強すぎても、弱すぎでもダメだからだ。いつか漆の大家・故・角偉三郎氏のアトリエでコンサートしたとき、須田剋太の「狂器」という書の前で演奏したこともある。


さて、次にお客様用のカーペットを出していただくが、世界の各地のいい絨毯があれこれ出てくる。天然素材のものは、いい色合いだ。しばしうっとり見とれてしまう。


飲み物用のテープルも私好みのアンティークで風合いのいいものが出てきて、これから素敵なパーティーでも始まるよう。
庭には、ローソクを設置していただき、部屋の中にもBUNさん制作の瓢箪ランプがともされ、いいかんじ。バリっぽいアジアンテーストなまったり感が出てきて、なかなかいい雰囲気となった。

そうこうするうち、カリンバのBUNさん到着。
まったくのPAオンチの私に、マイクを用意してくれて、さて、リハーサルとなった。


bunさんのカリンバとは、以前ちょこっと遊びでセッションしたことがあるので、だいたいの想像はつくのだが、ちゃんとライブするのはこれがはじめて。pemaがbunさんの拠点ということもあり、今回の共演となった。


ご存知のように、カリンバはチューニング可能な楽器、波紋音はチューニング不可能な楽器。これをどうやってあわせるか。

色々試していると、なんとなく、合ううものと合わないものがある。
あちらがGのスケールのときは、これ。Eのときは、これ、というのがわかったので、じゃあこれとこれの組み合わせでいきましょう、ということで本番へ。

                             ***


7時からぼちぼちお客さまがいらして、少し歓談。
pamaでは、開演までの時間が1時間あるので、ゆっくりとゆっくりと進行してゆく。
私の提案で暗めの灯りに設定し、CDもかけないでもらって、自然の虫の音に耳をすましていただき、開演までの時間を楽しんでもらう。


東急文化村から5分、ということで、いつも私のCDを売っていただいている、文化村B1のナディッフ・モダンの店長さんも来てくれた。恥ずかしながら、私のCDはナディフのロングセラーとなっているらしい。お世話になっている店長さんに生演奏を聞いていただけるのは嬉しい。

開演時間になり、会場は約30名ほどのお客様で一杯になった。




一部は波紋音のソロ。
なんてったて、覚醒浴ライブ終了後、波紋音だけの音が聞きたい、とかわいい女の子に迫られ、今日のライブとなったのだから、まずはソロで波紋音の音をたっぷり聴いていただく。


演奏中、気持ちいい風が、少し空いていたガラス戸の間からす〜と入ってきた。ローソクの明かりがゆらゆらする気配をかんじながら、うっとりとしてしまう。演奏中風を感じるのは本当に気持ちのいいものです。


さて、休憩をはさんで、BUNさん登場。
せっかくなので、まずカリンバのソロとネイティブ・アメリカン・フルート(通称インディアンフルート)を演奏してもらう。
優しい語り口のトークも交え、bunさんの世界がなごやかに始まる。

次に波紋音とのセッション。
カリンバと波紋音・フルートと波紋音・カリンバと波紋音・という組み合わせて短い曲を3曲。
最初の2曲は即興だが、最後の曲は「サバンナ」という曲だった。

微妙に音域が変化するカリンバに合わせ、私のほうも、高めの音を選んだり、低めの音を選んだり、あちらが、伴奏形になったらこっちがソロっぽくなったり、と色々遊べて楽しかった。



というわけで、pemaライブは、千手観音に見守られて平和的でアジアンな雰囲気の中、くつろいだライブとなった。


         


永田砂知子へのお問い合わせ・ご感想はこちらまで


CGI-design