■ 08/10/12近江八幡・天籟宮 波紋音ライブ2009.1.27

8月に京都に行ったときに、三重の友人に誘われて、近江八幡へ行って来た。そこで、天籟宮(てんらいきゅう)という古民家を改装したカフェに連れて行ってもらったところ、近江八幡のしっとりとした町並みとともに、天籟宮の空間が素晴らしく、ひとめで気に入ってしまいました。

天籟宮というのは、「あらゆる関係性の和する音」という意味だそうで、僧侶であり作家の玄侑宗久さんが命名されたそうです。意味だけでなく、とても素敵な響きの名前だと思いました。玄侑さんの奥様が、紙の作家・石田智子さんという方で、琵琶湖ビエンナーレの参加作家さんだった縁で名前をつけていただいたようですが、その石田さんのことは以前、東京・吉祥寺にあるギャラリーjinさんでお会いしたことがあったので、これはますます縁があるのかな〜とおもったりしました。

カフェでお茶を飲むでいると、繭でできた作品がど〜んと置いてある。
まるで、そこに何十年も前からあったかのように・・・。

近江八幡では、琵琶湖ビエンナーレというのが、開催されていて、その作品は、昨年の参加作家・小板橋慶子さんの作品「cocoon complex」という作品だった。

もう、舞台はできている、という風な佇まいをじーと見ているうちに、ここで、この作品の前で、演奏してみたい、という気持ちになってしまいました。

天籟宮のスタッフ・橋本さんは、以前ギャラリーゆうど企画の「風水土のしつらい展」という大阪でのイベントで、私の音は知っていたらしく、話は早かった。

色々話しているうちに、今年の年末あたりには、この作品は撤去されるらしい、ということが判明した。

では、その前に是非、ということで天籟宮でのライブが10月に決定した。

インスピレーションで、即決したのはいいが、さて、お客さんはどうしよう〜。

滋賀県といえば、だいぶ以前に、私がかかわっている陶芸家の渡辺泰幸さんの作品「土の音」でワークショップと演奏をしたことがある。う〜ん、だいぶご無沙汰だけど、連絡してみようか。

コンサートというのは、お客様にきていただくことが、一番大変なことです。以前、京都・法然院でコンサートしたときも、高知、竹林寺で、コンサートすることになったときも、まったく知らない方にきていただくために、色々準備が大変だった。これさえなければ、コンサートは楽しいんだけどな〜。


あれこれ、心配しつつ、できる限りのことをして、当日を迎える。


すると、陶芸の森のアーティストレジデンスの方々が、ぞろぞろと、インド、スリランカ、フランスなど民族色豊かに、大勢でいらしてくださった。わ〜あの山奥から、来てくれたんだ〜と思ったら感激した。陶芸の森は、石山という駅からバスで、延々一時間くらいかかる山奥にあるのですが、そのバスに乗ってきてくださったらしい。

仕事で一度しかお会いしていないミホ・ミュジアムの学芸員さんも来てくれた。当時担当してくれてた方はそのご結婚して赤ちゃん連れできてくださった。滋賀県在住の陶芸家の方。近江八幡で大変有名なライブハウス・酒游館さんもきてくださり光栄だった。
名古屋でライブ企画してくださった、yokoさんも飛んできてくださった。
そして、繭の作家・小板橋さんもきてくださった。
ああ〜これで、なんとかコンサートできるな、と安心する。


ライブは小板橋慶子さんの作品を主役とするため、楽器はうしろにセットし、みなさんには、薄暗い中作品にあたった、光と影を鑑賞してもらい、音は背景とした。


      こういう次第で、小板橋慶子の「COCOON COMPLEX」と波紋音とのコラボレーションが実現したのだった。


会場を提供して一緒にコンサートつくりをしてくださった、天籟宮スタッフの橋本さん、ありがとうございました。


こちらが、繭の作家・小板橋慶子さんのブログです。なぜ素材が繭なのか、など、コンセプトのことや、繭作品の画像もいろいろ見れます。天籟宮の作品の画像も掲載されています。
http://yaplog.jp/koitabashi/category_2/
























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