■ 08/10/9琵琶湖で「維新派」を観る2009.1.27

滋賀県に行く、というので、色々調べているうちに、維新派の公演が琵琶湖、湖上である、という情報をゲットした私は、これは行くしかない!と、即チケットを入手し、ホテルを手配したのだ。(優柔不断な私にしては早い行動だった)

維新派は、随分前にNHK・TVの芸術劇場か何かでちらっと見たときに、なんだこれは!と思って以来、気になってしょうがない団体だった。 もともと身体表現が好きな私だが、そのときの、維新派のラジオ体操のような並び方と体の使い方が特に印象に残った。

音楽もいいな、と思ったら、内橋和久さんだった。
内橋さんとは、ジョン・ゾーンのコブラで初めてお会いしたことがあり、その後もたま〜にだが、キム・デイ・ファンさんの追悼ライブなどで、あったりもしている。

チケットとともに、ポスターのような大きなチラシが送られてきた。

維新派「呼吸機械」
その下に、びわ湖をめぐる浪漫的秋旅 と書いてある。

横には、水の女神の島、コハクチョウ、黒壁の町、などなど、公演と一緒に琵琶湖周辺の旅をそそるようなことがいっぱい書いてある。

う〜ん、滋賀県初心者の私も、秀吉がいた長浜くらいは寄ってみよかな、とおもわずおもってしまう。(滋賀県には、陶芸の森、ミホ・ミュジアムという大きな施設で仕事だけはさせていただいているのだが)

というわけで、 長浜経由で、琵琶湖へ向かうことにする。長浜で、夕食の時間になるので、何かないか、と調べたら、美味しい親子丼がある、という。さっそく行って見ると、これが評判どおり美味しかった。

長浜見学はさっと終えて、さてさて、維新派、維新派。

人があまりいない、さびしい田村駅を降りると、案内のおじさんがいてあっちだよ、と教えてくれる。前を見ると維新派めあての人がぞろぞろ歩いてる。舞台のある方向へ歩いていくと、そこに琵琶湖が現れ、そこには、きれいな夕焼けが・・・。

しばしうっとり見ていると、若者のカップルやら、親子連れやら、みな遠くからきてるんだろう様々な人が集まって、夕景を見ている。

しばらくして、仮設会場へ行くと、舞台の周りにある屋台には、人々が楽しそうに集っていた。

開演時間よりだいぶ早いが、まだ何もない舞台へいき、ワクワクしながら、開演を待つ


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<維新派のコンセプト>

しゃべらない台詞
歌わない音楽
踊らない踊り

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さあ、これからどんな舞台がはじまるのだろう。


ダンスのような演技、音楽的なセリフ、時々現れる不思議な大道具、すべてが変拍子のリズムに統制され、小気味良い舞台は退屈する間もなく、あっという間に終了した。そのなかで、音楽がとても大事な役目をしていた、というより、音楽が中心で成り立っているとかんじさせるような舞台だと思った。
このような完成度の高い舞台をまとめている松本雄吉というは、どんな人なのだろう。

それにしてもかなり身体を酷使し、動きっぱなしのパフォーマンスは、若い人でないとできないだろう、と思われた。

公演の興奮がまだ会場のあちこちにあり、仮設会場の周りにある、屋台に目もくれず、田村駅へと急ぐ。そうここは、のんびりしていると帰れないところなのだ。
次の電車が、京都方面の最終電車。

最終電車で、宿泊先の大津まで、寒くて、暗くて、寂しい電車の旅となった。


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呼吸機械の動画が少し見れます。
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=ANF_ZflGsGc&fmt=18
維新派のHPです。
http://www.ishinha.com/



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