午後は、曲つくり、と思ったのだが、 「音のかけら」の説明がなかった、というするどい指摘があり、 それでは、と「音のかけら」の解説へ。上の写真が今回持参した「音のかけら」と同じくらいのサイズのものです。大きいものは、人が何人も乗れるくらい大きいです。
<音のかけら> 彫刻家・金沢健一さんの音の出る作品が「音のかけら」です。 鉄片をカットし、ゴムをしたに敷いただけのシンプルなものですが、平面なので、上にボルトや、クサリ、さまざまなものを乗せて音を出すことができます。木片などで、碁や将棋を打つような遊びもできます。 作家・金沢健一さんと、5〜6年これで全国の美術館でパフォーマンスして、ありとあらゆる音の出し方、動きかかたなど追求しておもしろい経験でした。
まず私が、ボルト、クサリ、木片などを使い音をだし、それからみなさんにいじってもらう。少し時間がたったところで、3〜4人のグループでアンサンブルしてもらう。マレットだけでのアンサンブル、木片な使ったサンサンブル、それぞれに傾向のちがうセッションでおもしろかった。3人くらいのアンサンブルは、微妙なやりとりもでき、とてもおもしろい。大きい音で、暴れるようなセッションよりこういうのが私は好きだ。
さて、次の曲つくりだが、まず現代音楽の図形譜を見てもらい、これからする楽譜のイメージづくりをする。楽譜というとどうしても五線譜のイメージを持つ人が多いとおもうので、まず見てもらうことから始める。
紙と鉛筆を渡し、一人が線によって、図形譜を描く→それを見て演奏する人→身体表現する人、にわかれ、3人グループで発表する。
といったものの、いや〜3人で相談して、線をかいて、演奏して、身体表現したい、というグループもいたので、もともとなんでもいいとおもっている私は、即、それでもOKにする。線ではなく絵にしたい、という人もいて、それもOKにする。
それぞれのグループが、まったく初めてあった人もいるとは思えないほど打ち解けて、熱心に相談している。その様子を見て、ああ今日はとてもいい雰囲気だな、とおもい、みんなの邪魔にならないような位置で、全体を見渡す。
そろそろだな、と思ったところで、発表の時間です、と宣告。
各グループの発表をしてもらう。 一人評論家です、という人がいて、今の演奏はどうのこうの・・という語りがとてもおもしろくって、みな爆笑してしまった。不思議な才能のある人がいて、みなを楽しませてくれる。
さらに、テーマを決めてグループ作曲してもらう。 5人ずつ、3グループにわかれて作る。これは音楽としてまとめてもらった。
1 本当は楽しくないのに笑う(ぬか喜び) 2 土から生物が生れる 3 カエルの成長
それぞれのグループの発表演奏を他の人が聞いて、何を表現しているのか当てる。
作曲という少々知的な行為をしてもらったので、今度はみんなで盛り上がりタイムとする。パーカショニストが3人いたので、ジャンベ、ダルブッカを中心にリズムキープし、みんなで好き勝手にもりあがってもらった。踊りだす人もいて、最後はお祭り状態に。
まだ続く。
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