■ アルテピアッツア美唄への想い2009.8.24

長沼町・ポエティカ、札幌まほろば、ギャラリーはやし、と札幌での3箇所のライブをすべて終了したあとは美唄へ行った。


美唄には、アルテピアッツア美唄という、彫刻家の安田侃さんの作品がある、大変素晴らしい場所があるので、そこへ行くためだった。

そもそもアルテは、音楽家である私の夫が、アルテでコンサートして、音のいいところだったよ、という一言から始まった。パンフレットを見ると、なんとなく胸騒ぎがした。これは行って見なきゃ、とおもい、2年前、雪に埋もれたアルテを初めて訪れた。しんしんと降る雪のなか、雪をみながら、波紋音を小さな音でぽーん、ぽーん、と鳴らすと、とてもよく響いた。


今年は、夏に行ってみた。


縁多いアルテを訪れると、前回雪でよく見えなかった、能舞台がくっきりと見える。緑の上に大理石の白がとてもきれいだ。そうだ、どうせコンサートでは、不可能なんだから(野外は音が散るので生音のコンサートには向かない)、ここで音をださせてもらおう、と思い、学芸員さんに許可をもらって、波紋音をセットし演奏してみる。


風がなびくなか波紋音を演奏しているととても気持ちいい。


と、そこへ、せんせ〜い!と誰かが呼ぶではないか。
え、こんなところで、先生〜と呼ぶ人は誰じゃ、と思ったら、草月の人たちだった。東京で音の講座をしたときの受講生だ。そういえば、家元の勅使河原茜さんの講演会か何かが前日に札幌である、とか言っていたことを思い出した。


ぞろぞろ草月の人たちを先導しているのは・・・安田侃さん本人ではないか、こんなところでお目にかかるとは。
ここは安田侃さんのスペースだが、ほとんどイタリアで仕事している安田さんが、アルテに来ることはめったにないらしい。


波紋音を一個もって、ご挨拶すると、ポンと叩いて、いい音だね〜といってくださる。なんとなくここで演奏していいよ、とお墨付きをもらったようで、嬉しかった。


波紋音をセットしてから、安田侃さんとお会いするまで、ほんの数分くらいのできごとだった、なんか魔法にかかったような出会い・・不思議なことが次々に起こった。


そろそろ次の会場にいこうかな、とおもっていると、また人がやってきた。いい音ですね〜何をしてるんですか〜、と聞かれる。
事情説明すると、いいですね〜ボクも協力しますよ、と簡単に言ってくれる。名詞をいただいたら、となりの町のアートコーディネーターをしている人だった。こうなると、私の構想は実現しなくてはいけない、といわれているようだ。


私の構想はこうだ。


体育館などで、コンサートをやっているのだが、そのセッティングがどうも府に落ちない。体育館にも安田侃さんの作品が設置されているのだが、楽器の位置や椅子の並べ方などが作品に対する配慮がないように感じてしまうのだ。


私は、安田侃さんの作品が、より美しく見えるような会場構成をして
コンサートをしたいのだ。



問題はこれを理解してくれ、賛同してくれて、一緒にコンサートを作ってくれる人がいるか、お客さんは来るのか、ということだ。



今回、ちょこっと話してみると、建築家、美術家、などはすぐに理解してくれ、おもしろいね、と言ってくれる。東京の人でも、あそこは素晴らしいところだから、もしやるなら行きたい、と言ってくれる人もいる。


これはやるしかない・・・・・・だろう。
皆さん応援お願いします!




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