■ 09/9/30サテリット・カフェ2009.10.13



さて、本格的なコンサートだが、まず最初はサテリット・カフェという会場だった。http://www.satellit-cafe.com/public/rubrique.tpl?rub=20870

ここは、ワールドミュージックの場として有名な会場らしい。
下見に行くと、日本のライブハウスと同じ匂いがした。
どちらかというと新宿ピットイン、というより、江古田バディというかんじかな、とおもった。

いつも場の雰囲気を見て演奏のイメージを決めているのだが、現場を見た瞬間に、これは、ラフな演奏でいこう、とおもった。やはり日本で色々なライブハウスの経験をしておいてよかったな、と思う。

幸い共演してくれる、ダミアン原田さんも、修道士の割には、パッションのある演奏をしてくれるので、なんとかいくだろう・・とおもって、下見は5分くらいで終わりにした。

さて、まずはリハーサル、ということで、サンジェルベ教会の近くの修道院地下、というすごいところで練習はおこなわれた。サテリットの出演メンバーは私、ダミアン原田さん、パ^カッションのクリストフ、の3人だ。クリストフとは、10年以上前に日本で共演の経験があり、ダミアンさんと私とはつい先日、逗子教会で共演したばかり。というわけで、クリストフとダミアンさんがなじむためのリハーサルをおこなう。

クリストフは、ダフ(タンブリンを大きくしたような枠太鼓)ザルブ(筒型の太鼓)などをたたくのだが、ダミアンさんのコト・モノコードとどの楽器が合うのか、太鼓といえどもピッチがあるので、色々試してみる。練習は1時間くらいしただろうか、なんとなくお互いの楽器の音などがわかったので、いいだろう、ということで練習は終わり。おなかすいた〜といって、近くのタイレストランへ行く。五目野菜ヌードルが美味しかった!


さて、本番の日、9/30日。
まず楽器移動だが、サテリットから近いホテルを選んだので、徒歩でいくいことにする。楽器移動用にケースに車をつけてもらっていたので、なんとか手でも運べるのだが、パリの石畳はちょっと大変だな〜とおもっているところへ、姉がサテリットから、荷物を運ぶための、大きな車のついた手押し車みたいなもの(台車ではない)を借りてきてくれた。 女2人で、やっとこさ楽器を運ぶ。う〜んこういうときは、助手がほしい。

とにかく、楽器さえ運んでしまえばこっちのもの。

サテリットは、PAが入るため、サウンドチエックの必要がある。私がソロのところは、ナチュラルアコースティックがすきなんだけど、と遠慮がちに言ってみると、優秀なエンジニアのポールさんは、ああそう、とすぐに理解してくれて、もし音が少なかったら、ほんの少しだけ入れておくね、と言ってくれた。日本のライブハウスでは生音でやりたい、と言えるような雰囲気がないので、やはりそういうところはちょっとちがうのかな、とかおもったりした。

一部 hamonソロ 二部 小さなデュエットをして、最後に3人で演奏し、たくさんの拍手をいただき無事演奏は終了した。

終了後、色々な人が感想をいってくれたが、一人、頭痛のした人がいて、私の演奏を聴いたら、治ったよ、あなたはドクター永田だ、といわれたのが嬉しかった。私は治療士でもないし、治療するために演奏しているつもりもないのだが、やはり具合の悪いのが治った、といわれるのは、ちょっと嬉しいものだ。

サテリットのマネージャーにも、次回パリに来たときには、いつでも演奏していいわよ、と言ってもらった。場が浄化されたわ、といわれたことも嬉しかった。

こうして、パリで初めてのhamonコンサートは終了した。
まったく普通にいつもどおり演奏できたのは、やはりかなりの回数のライブを日本でやってきたから、そういう経験がとても大事なのだ、と思った。

それにしても、サテリットのドアに貼られた自分のポスターを見ると、ほかのバンドのポスターとあきらかに雰囲気がちがって、黒い物体の前に白い衣装の私のは、かなり???なものだったろう。パリの人はどんな音楽をするミュージシャンだとおもっただろうか・・・・・。




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