■ 新しいCD 「le hamon」 出来上がりました。2010.4.27

昨年パリのスタジオ4’33”でコンサートしたときのライブ録音と、スタジオ録音で、新しいCDを作りました。スタジオの名前がジョン・ケージの作品名「4’33”」にちなんだことからわかるとおり、オーナーのピエール・マルボさんは現代音楽のファンです。ここは、録音スタジオでもあるので、とてもいいマイクがセットされ、思いがけずいい記録を残すことができました。

まず写真にある、フランスの創作楽器・ピアノ・バッシエ・マルボと波紋音との広がりのある音響世界をぜひ聞いていただきたいとおもいます。

この楽器は、70年大阪万博に招聘された、フランソワ・バッシエと、ピアノ製作者であり演奏家であるピエール・マルボさんとの共同制作でつくられた創作楽器です。ピアノの鍵盤はありますが、音はまるで教会の鐘のような音がします。造形的にも音としても西洋的なピアノ・バッシエ・マルボと重心が低く存在そのものが東洋的な波紋音の、
「闘い」ではなく、「共存的」なハーモニーをお楽しみください。ピエール・マルボさんとは打ち合わせなしの、いきなりの即興演奏でセッションしましたが、いい曲になったという自負があります。

気心知れた友人・クリストフ・スーロンが演奏するアラブ・-パーカッションとの可愛らしいセッションも4曲収録されていまます。
もちろん波紋音のソロも5曲入っています。このソロは、ここ数年、各地で演奏してきた集大成となっていて、楽曲としてまとまりのあるものになっていると思います。新しいCD「le hamon」みなさまに楽しんでいただけますと大変嬉しいです。

ブックレットの表紙と裏表紙に使った写真は、スタジオのある建物の写真です。もと工場だったところを、アーティストが借りていて、それぞれ彫刻などの制作をしています。そのなかに、住まいもあり、スタジオもありました。


ブックレットに書きました私のあいさつ文も。ひとくぎり、として書いておきたかったので、あのようになりました。表現活動される方だったら、たぶんわかっていただけるのでは・・・と思っています。

使用言語は、日本語、フランス語、2カ国語対応となっています。フランス語のほうは、友人のVincentさんがすべて書いてくださいました。英語が少しだけ使われていますが、それは私が書きましたので、きっと文法的におかしなことになっていることを最初にお断りしておきます。(急いでいましので、専門家にお願いする時間的、精神的余裕なく書いてしまいました)

デザインはすべて自分でしました。ロジェさんの美しい白黒写真をいただいたときに全体のイメージが決まり、今回はとてもシンプルで、モダンなイメージで統一したつもりです。

                      2010年 春 永田砂知子


*le hamon(ル・アモン) は波紋音のフランスでの名称です。
*bookletは日本語・フランス語2ヶ国語で対応しています。
*ライブ録音のなかには足音、セキなど客席からの音も入っていますので、ご了承ください


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CDは以下のショップに置いていただいています。

渋谷東急bunkamura ナディッフ・モダン TEL03-3477-9134
渋谷区道玄坂2-24-1bunkamura B1
http://www.nadiff.com/home.html

上のbunkamuraが主体ですが、こちらの、恵比寿の本店、オペラシティにも置いてくださっている、とうかがっています。

NADiff a/p/a/r/t
150-0013 東京都渋谷区恵比寿1丁目18-4 1F Tel:03-3446-4977
gallery 5
163-1403 東京都新宿区西新宿3-20-2東京オペラシティアートギャラリー内 TEL. 03-5353-0449


ほびっと村 ・ナワプラサード書店 TEL03-3332-1187
167-0053 東京都杉並区西荻南3-15-3 ほびっと村 3F
http://www.nabra.co.jp/hobbit/hobbit_mura.htm


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